リノベーション工事費用~基礎知識~
リノベーション・リフォームのような大掛かりな事業、人生の中でもそれほど多くは経験しないでしょう。見積りをしたら何千何百万円!?なんでそんなにかかるの?と思うのも不思議ではありません。しかし内装というのは実は新築と同様に「多くの人」が関わる工事なのです。ここではその工事の内容の大枠を紹介したいと思います。

工事内容を大きく分けると以下のようになります。
さらにその細目は以下のようになります。
1)建築工事
仮設工事(墨だし、養生費、発生材処分費、清掃片付費、小運搬費他) 解体工事(壁・天井・床解体、収納家具撤去、処分費他) 木工事(下地工事、間仕切壁、フローリング、建具枠他) 左官工事(床壁等モルタル下地、漆喰、スタッコ他) タイル・石工事(下地工事、タイル・石貼り) 塗装工事(下地工事、塗装仕上) 建具工事(建具、サッシ取付) 金物工事(ハンガーパイプ、ピクチャーレール、タオルバー他) ガラス工事(窓、建具ガラス部、棚板他) 家具工事(家具造作、搬送取付費他) 雑工事(上記に含まないもの)
2)設備工事
電気設備工事(配線工事、分電盤、スイッチコンセント、照明器具、床暖房工事他) 給排水衛生設備工事(配管工事、便器、洗面器、浴槽、ユニットバス、水栓金物他) ガス設備工事(配管工事、ガス給湯器、ガスコンロ、床暖房工事他) 空調設備工事(エアコン、換気扇、浴室乾燥換気扇) 換気設備工事(換気扇,レンジフード他)
3)諸経費
現場管理諸経費 運搬諸経費(材料運搬費、交通費、駐車場経費他) 設計諸経費(設計図書作成費、設計監理費)
トータルコストとその目安(概算予算)
■概算予算とは、おおよその工事費用を表します。本見積りをとる前や物件購入時の目安として役立ちます。一般的には床面積(坪換算)に坪単価を掛けて計算します。 例えば、床面積70m2(21.21坪)で坪60万円で想定すると、 21.21坪×60万円=1272万円 となります。
■坪単価の目安 一般的にはフルスケルトン(間仕切り天井等全てを解体)にして間仕切り等全てを作り直し坪単価50万円~70万円というところです。 また仕上のグレードによってもコストは変わります。「A・B・C」で分けると、 「A」は石・タイル・天然木・左官仕上・鏡面仕上の造作家具等(70~120万円/坪) 「B」は中等品フローリング・中等品クロス・塩ビ化粧板の造作家具等(50~70万円/坪) 「C」は 一部既存利用・安価な床材・量産クロス・躯体直塗装・造作少量。(30~50万円/坪)
■もう少し「詳細な概算見積り」が必要な場合は、簡単な図面(平面、仕上表)が必要になります。(フィールドガレージでは10,000円で製作致します。)
■財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「リフォネット」の 〈見積りガイダンスシステム〉もご活用下さい。 こちらより→http://www.refonet.jp/mitsumori/index.html
ローコストに作る方法
POINT 1 見積り期間を十分に見込む事 リノベーション・リフォーム・リフォームには多くの業種が関わるため、 正確な見積りを出すためには時間がかかります。 設計図をもとに、元請け会社から各下請け会社に指示が出され、各々が材料を拾い出し積算します。 そして、元請け会社がそれをまとめ見積りが出来上がります。 この手順を踏んだ場合、期間としては最低2週間は掛かります。 もしそれを急いだ場合どうなるかというと、元請け会社は下請け業者から見積る期間がないため、経験値からの予想で見積もるしかありません。当然その場合赤字になる事は避けたいため、予想より多めに計上する事になります。そのため、金額が高くなるのです。 見積りをお願いする場合は、十分な見積り期間を与えることが最終的にいい結果になります。もし3週間から4週間あれば、元請けは下請け業者の選別もできるためさらにコストダウン出来る可能性が大きくなります。
POINT 2 欧州スタイルで部分的に自分で作る(DIY) 全てを施工会社に任せるのではなく、自分で出来そうなところは部分的に作ったり(DIY)、安い材料を買ってきて支給したりすることによりコストを下げることができます。 しかし、その場合、施工会社との話し合いが必要になります。施工会社の立場としては工事部分の責任の所在が明確でなくなる為、断られるケースもあります。 特に設備が関わる部分は、トラブルが発生した場合ややこしい話になることがあるのも事実です。
POINT 3 分離して発注をする 施工会社を一社に任せずに、業種によって別々に発注する事を「分離発注方式」といいます。この方法は元請け会社のマージンが掛からなくなるため、その分安く作れます。 知り合いなどで専門職の人に頼める場合は、安くやってもらうこともできるでしょう。ただし上記と同様設計者や施工会社に確認は必要になります。
POINT 4 設計図を元に「合い見積り」をする 設計図があり施工会社が決まっていない場合、合い見積りをとることができます。 合い見積りとは、数社から見積りを取りその中から、業者を選定することです。 内装工事は、価格の決まった既製品の販売と違い、手作り的な要素が多く、相場はあるものの明確な金額の比較が難しいためこの方法は大変有効です。 ただし、同じ図面による見積りでないと比較できないため、図面の製作は先にする必要があります。
POINT 5 設計図を元に見積もる 設計図には明確な工事についての指示が書いてあるため、それを元とした見積りが出来ます。工事の際、施行会社はその内容を勝手に変えることは出来ません。 もし図面なしで見積りをお願いした場合、結果的にそれはあまり信頼性のないものになります。元がない訳ですから後からどんな話にも変わってしまう可能性があります。よっぽど信頼関係のある長い付き合いの場合なら別でしょうが、ほとんどの場合、最初は安いと思ったものが、なにを見込んでいたのかいなかったのかが曖昧になり、最終的には予想と違った結果になる事は多々あります。
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